戦時中『武器』として扱われた少女が、戦後手紙の代筆を通じて「愛してる」の意味を探す物語。

手紙の力、できることを深く考えさせてくれる。
一時期、ダイレクトメールの発行・発送に関わらせてもらった者として、手紙のそれとは異なるとは言えとても感慨深く全作観させてもらった。

手紙を送る側の気持ち、受け取る相手の気持ちを最優先に考える。当たり前のことだが、それが仕事となると当たり前でなくなってしまう。何年も前のことだが、とあるお客様が教えてくれた。大切なお客様にDMを送ることを、『投下』と言う言葉で表現していることを反省していると。
相手の顔が見えている手紙とDMでは違いがあるとは言え、『投下』はないなと… それと同時に、それに自身で気が付いていて、業者の自分に反省していると伝えてくれたことに尊敬と言うか信頼関係のようなものを感じた。

手段、ツール。そんな風に捕らえてしまえば手紙なんてものは地に落ちるし、そんな風に年賀状を使ってしまっていた過去の自分にも反省した。数年前に年賀状の数を一気に減らしたが、それでも送り続けてくれている人もいる。
今のこの気持ちを大切にする意味でも、送り続けてくれていた人には年賀状を出してみようと思った。

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