腎生検からステロイドパルス治療を経ての寛解から5年。振り返ってみれば長かったような、あっという間だったような。
その間に新型コロナウイルスによる、自粛の日々…
そもそもウエイトトレーニングをはじめとした、激しめの運動を主治医から止められた状況からのスタート。
腎臓を攻撃していたIgA抗体の亜種は死滅したものの、壊れた腎臓は修復不能な臓器。
したがって治療時と同様に食事制限とトレーニング抑制は継続ってこと。でもそれに従って細く長く生きても意味ないと思うわけで。でもでも、人工透析人生も家族に迷惑かけるしめんどい状況…

放っておけば衰えていく身体に抗うにはトレーニングは必須。とは言えトレーニングで筋肉を破壊すると腎臓のろうそくをさらに燃やしてしまう。
腎臓に害を与えない強度のトレーニングを模索しながら、50歳の全日本マスターズでの完全復活。
そんな自分勝手な願望が、現状の読み違いで路頭に迷いつつ早5年。
理想と現実から生み出される課題をクリアしようと、現実を読み違えていれば出てくる課題は見当違い。自分自身を理解するのは、他人を理解することと同様に難しいってことが良くわかった。

がんばりどころを間違えると激しい倦怠感に襲われる。それでもこの5年間で腎臓は耐えてくれた。つまりこの強度なら、まだ問題ないこともわかった。今日の検診で主治医にも確認できたしひと安心。
スピードも持久力も足りていない。もうワンステップ、ツーステップはレベルアップしないと11秒台に戻すことも、400m走り切ることもままならない。
アキレス腱もかなり良くなってきたと千田くんにも言ってもらえたし、この冬は予定通りのトレーニングを積み上げられるように注意を払いたい。

楽しいことばかりでもないし、想像通りにうまくいくことばかりでもないと思う。それでもそんなレースを夢見て走っていきたい。

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